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新井研究室に入って研究をしたいと希望する学生諸君は,かならずこのHome Pageをしっかり読んでおきましょう.  


BlueButton研究室の選び方(一般論) 

志望する研究室を選択するには,(1)研究内容,(2)指導体制,(3)行事 をまず良く理解することを勧めます.

  • 研究内容に興味を持てるかどうかが最も重要です.研究対象と共に,研究手法についても理解しておきましょう.

  • 東京大学のように教官が比較的忙しい場合には「2.指導体制」も重要です.学生の自主性に任せているか(放任主義か)それとも面倒見が良いか,研究室内で先輩・後輩の関係はどうかなどがチェックポイントです.また,,十分な討論がされているか,指導体制が出来上がっているか,といった視点で自分の性格に合った研究室を選びましょう.
  •  大学院の場合,研究室に居る時間が長いだけに,日々,どの時間帯にどれくらい学生が居るかも見ておきたいものです.それに研究室での行事は自主的に実施されるので,このHome pageなどからは分からない場合が多いでしょう.先輩に尋ねてみましょう. 


BlueButton領域プロジェクトと卒論を希望する3年生へ

 新井・横井・太田研究室は、知能システム部門として合同運営しています。
当研究室を領域プロジェクトならびに卒論の研究室として志望を考えている諸君へ研究室の体制について説明します。

当研究室では,4月1日から研究活動を始める。同日あるいは翌2日に第1回の会合〜顔合わせ〜を持つ.そして,7月の領域プロジェクトの発表会(それは同様の内容のミニ論発表会でもある)、2月の卒論発表までの期間,研究室での相互研鑚を積む体制を作っている.年間活動の概略は次のようである.

期 間 作 業 主要イベント
4〜7月 テーマ確定
ミニ論発表会(7月中旬)+領域プロジェクト発表会
歓迎合宿(4月上旬),コンパ,
夏合宿(7月20日頃)
9〜11月 卒論中間発表(10月)
合同公開研究会(11月中旬)
院試コンパ(9月上旬)
12〜2月 予稿集提出(12月末)
卒論提出(2月上旬)
打ち上げコンパ

  • ミニ論: 卒論のミニチュア版として,4月に課題設定をし,7月中旬に発表会を行う研究.研究の方法,論文の書き方,発表の仕方を学ぶ.研究室全員が何らかのテーマで発表する.この発表会を以って夏学期の卒論活動を終わりとし,夏休みに入る.領域プロジェクトはこの理念を導入して設定された。

  • 公開研究会: 東洋大学,中央大学,筑波大学、成蹊大学などと共同の「先端ロボット工学合同ワークショップ」として,11月中旬に大学間持ち回りで実施する.東大は4年生が発表する.

学期の間には毎週研究会が行われ,それ以外にグループでの勉強会,個人テーマ毎の研究討論などが行われる.

我々の研究室では,卒論は研究の側面と学習の側面の両方を持つと考えている.それゆえ,研究の方法や論文の書き方について,丁寧な指導を行っている.しかし,学生諸君が自ら積極性を示さない限り,研究を続けることはできない.

属研究室の意味: 卒業論文の配属研究室は,今後の進路を決める重要な分かれ道である.研究室を訪問し、内容を理解して,選択して欲しい.しかし,希望の研究室に配属されなかったとして,それもまた,人生にとって良いことであろう.もし本当に遣りたいことがあるなら,それはどの研究室に入ったとしても,また,その研究室で自分の希望とは異なる研究に従事したとしても,人生の中では最終的に希望通りになるものである.

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BlueButton大学院修士課程への入学を希望する学生諸君へ
  • 東京大学大学院 工学系研究科 精密機械工学専攻 修士課程の入学試験については、公式の入試要項を読むことが必要です。ここに書かれている内容はすでに制度的に変わってしまった可能性があります.入試に関する手続きは必ず正式な書類を見て下さい.制度は予告無しに変更されることがあります.
  • 大まかな日程は,つぎのとおりです.
    • 6月の上旬から中旬に「大学院入試説明会」があります.Open House(研究室の見学)が同時に出来ます.
    • 7月中旬に郵送で大学院入試の受験願書を提出します.受験関係書類の中には,工学系研究科に提出するものと,専攻事務室に提出するものとがあります.要項をよく読んでチェックしてください.
    • 8月末から9月のはじめに大学院入試があります.
  • 修士課程の定員は約45名です.これは年によって,変動します.教員ごと(すなわち新井研究室という単位)ごとにも定員があり,これは通常2名,条件によって3名となります.教員数はこれも当然,年度によって異なりますが,20〜25名です.よって,知能システムとしての新井・横井・太田の3教官は別々に2〜3名の研究室定員があります.合計で6〜9名となります.
  • 受験者は志望する研究室を順位をつけて申告することができます.教員の名前を全て記入すれば「どこの研究室でもよい」ことを意味します.もし私はロボットをやりたいので,4つの研究室までしか書かないと決めてもかまいません.この場合,たとえ成績が合格基準に達していても,研究室の枠が先に他の受験者によって占められていれば,不合格となります.
  • 入試の内容は,英語・数学・物理の3教科だけです.専門科目が無いだけに,学科内部も外部もまったく同じ状況での競争です.
  • 修士課程受験の場合,教官に予め連絡する必要はありません.しかし,精密機械工学専攻の教官の分野は広いので予め研究内容を十分掌握しておくことを勧めます.それだけに予め教官とコンタクトをとり,研究室のOpen Houseなどの機会に見に来る方が良いでしょう.
  • 修士1年では,広く勉強することを目標としています.研究室内部では,計算機担当,WWW担当,行事担当などの研究室業務を分担します.教官には秘書が居ますので,事務は扱ってくれます.修士2年では研究に近い講義を取る以外は,修士論文研究に没頭します.大半の修士は2年で修士論文を書き,工学修士として修了します.博士課程には各学年から数名進学します.

BlueButton大学院博士課程に入学希望の国内他大学学生諸君へ
  • 東京大学大学院 工学系研究科精密機械工学専攻 博士課程を受験するためには,修士課程と同様に大学院入試の受験手続きが必要です.入試の内容は,英語と専門科目です. 入試に関する手続きは必ず正式な書類を見て下さい.制度は予告無しに変更されることがあります.
  • 博士課程受験の場合,かならず教官に連絡してください.遅くとも6月末日までに連絡して下さい.
  • 博士課程入学は10月と4月です.しかし,入試は9月(申込みは7月)しかありません.3月修了見込みの修士2年在学生は,9月に第1次試験を受験します.修士論文の中間報告と博士課程に入ってからの研究計画について,発表します.2月には博士課程の2次試験が行われます.これは修士論文を発表し,その内容についての試問を行います.9月に修士修了予定者は9月に入試をし,10月に入学が出来ます.
  • 博士課程は標準3年が修了年限です.しかし,優秀な論文が準備できるなら2年でも修了できます.逆に3年で博士論文を書けない場合もしばしばあります.博士課程から研究室に入って, 博士課程から新たな課題を研究し始めた場合,研究分野の理解やテーマの絞り込みを 早くすることが重要です.研究テーマは,個人の希望と研究室の方向づけ,Facilityなどから決めて行きます.博士課程での研究は世界の最先端を追求しますから,当然,学生自身が世界の最先端にいなければできません.それだけの気概を持つことが必要です.
  • 自分の研究分野に自信を持つ簡単な方法は,100編の論文を読み,サーベイ論文を書くことです.そうして,指導教官だけでなく,世界の研究者と議論し,友人と悩むことを勧めます.



BlueButton社会人入学を考えている諸君へ
  • 社会人入学とは,企業など社会で仕事をしながら,大学院で研究するための制度です.
  • 就職先の企業が許可すれば,給料をもらいながら,研究し,そして最後には博士号を取得できる良い制度です.
  • 入学試験の際に,社会人の状況に合わせて実施される部分が一部ありますが,大半は同様な入試です.修了までに必要とする単位数,博士論文についての要求される要件などは通常の大学院生と全く変わりありません.
  • 新井研究室では博士課程の社会人入学を積極的に受け入れています。
  • 博士課程受験の場合,かならず教官に連絡してください.社会人入学の場合には特に早く,できれば半年前までに連絡してください.

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おわりに

東京大学に入学するには,激烈な競争があります.それに比較するなら,大学院の入試は楽とさえ言えるでしょう.だからといってやる気が無い学生が研究室に入ってくると,それは本人にとっても,研究室にとっても悲劇となります.

教官は学生・院生のために,研究機器を準備し,研究グループを構築します.各人は個人として研究を行うと共に,研究室の仲間と討論を戦わせ,相互に研鑚します.研究室全体としての研究に適した環境があればこそ個人の活動も保証されるのです.それだけに個々人の能力,意欲が常に問われる場です.

いわれたことだけを済ませれば,論文が出来上がると考える学生が,この頃,増えてきています.「研究課題にも答えがあり,指導教官はその答えを知っている.しかし,教えてくれないのだ.先生の言う通りに本を読めば,解法が見つかるはずだ.」などと本当に信じている学生を見ると,悲しくなります.大学の研究は,自分で未知の荒野を開拓して行く作業です.

最後に伝えます.もし大学院をモラトリアム(社会にでるのを遅らせるために,在学する)として考えているなら,私の研究室は止めた方が良いでしょう.


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