募集人員: 領域プロジェクト 3名 卒論 2名
作業場所: 本郷14号館中心
領域プロジェクト新井研究室では,領域プロジェクトとして3テーマを提示し,3名を募集する.領域プロジェクトの取り組み方として,次の4つの目標を掲げる.
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領域プロジェクト 1 『ロボカップ 4脚移動ロボットによるサッカー』 担当教官 新井 民夫 教授
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領域プロジェクト 2 『ホロニック生産システムにおけるエージェントの設計と開発』 担当教官 新井 民夫 教授
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領域プロジェクト 3 『確率モデルを用いた人間の作業のモデル化』 担当教官 新井 民夫 教授
動画(mpg): 協調縄まわし 動画(mpg): 協調ハンドリング 動画(mpg): 実演教示(直方体のPick-and-PlaceとPushing 動画(mpg): 上記実演教示(直方体のPick-and-Place)とPushingの再生 |
卒業論文新井研究室では,領域プロジェクトとして2テーマを提示し,2名を募集する. ただし,これらのテーマは2002年2月段階での設定であり,夏までには多少の変更が予想される.新井研究室の卒業論文の取り組み方として,次の4つの目標を掲げる.
9月入試終了 顔合わせ・研究開始 10月初め 研究会にて発表 11月中旬 中間発表 先端ロボット合同研究会 12月下旬 卒論発表会資料提出 2月上旬 卒業論文提出・試問 |
卒業論文 1 『RoboCupにおける行動予測モデルの構築』 担当教官 新井 民夫 教授領域プロジェクトRoboCupも参照されたい. 卒論ではより研究的な側面を追求する. Real-WorldでReal-Timeで動く知的機械研究として,RoboCupは複数移動ロボットの研究 の中心である.ロボットのサッカーのようなチームプレーにおいて,味方内での協調,あ るいは敵行動への知的対応は必要性が高いと言われながらも,まだ完全には実現されてい ない.たとえば,敵ロボットがボールを蹴った(実際には,手で押した)際に,ボールの 軌道予測ならびに敵ロボットの行動予測が高くなれば,次の行動を適格に選択することが できる.それによって,ボールを見つけ出す時間の短縮や,ボールの奪取を可能とする. このような行動予測は「意図の理解」としてマン・マシン・インターフェース研究分野で も重要である.ロボカップの場合,ボールは物理モデルに支配される運動であるので比較 的推測は楽であるが,それでも路面の状況とセンサの誤差の影響で推測値は実際とは大き く異なる.一方,ロボットの動作推定も相手内にはある種の物理モデルが存在するが,そ れは相当複雑のため,モデル推定の問題としてはとらえられない.全体として非線形の関 数推定問題として,学習対象となる.人間の行動に至ってはもっと複雑である. 本研究では,このような予測モデルを構築して,敵味方のロボットとボールの動きを推 測するアルゴリズムの研究を進める. ◆卒論の内容
◆卒業研究開催場所
◆卒論研究スケジュール9月10日(水)午後に卒論を含めた研究打ち合わせを行う. できれば9月から卒論を開始を希望するが,本格的な実験などは10月から始める. 9月: ロボットのプログラミング方法の理解 課題設定の背景理解 10月: 運動推定の理論習得 非線形関数推定の理論 基礎実験(シミュレーション) 11月: 合同研究会 ボール運動予測実験 敵味方の判別 12月: 非線形行動予測系の習得と開発 基礎実験 予稿提出 RoboCup Sympo申込み 1月: ER-2100への組込み RoboCup内での効果測定 2月: 卒論執筆 発表(2/17,18) |
RoboCup 2002 公式ページ | 2002年6月に福岡で開催されたロボカップの公式ページ |
新井研究室 RoboCup | 新井研究室でのロボカップ活動の説明 |
RoboCupの研究 | ロボカップに関する研究の事例:四脚ロボットのためのサッカー行動設計 |
卒業論文 2 『ロボット教示』 担当教官 新井 民夫 教授近年の熟練作業者の減少に伴い,人間の持つ技能をモデル化し,それをロボットに応用することが期待されている.また,ユーザインタフェースの使いやすさの評価など,人間工学の分野でも,人間の作業をモデル化し定量的に扱うことの必要性が高まっている. 本プロジェクトでは,人間の作業のモデルを,音声認識などでも用いられている隠れマルコフモデル (HMM) を用いて構築する.また,適切なモデルを構築するために,情報理論における評価指標である MDL (Minimum Description Length) 基準を利用してモデルの最適化を行う.これにより,人間の作業の類似性や優劣の判別などを試みる. 過去,人間のけんだまの動作の解析などをすでに行っているが,今後その他の 作業への適用をめざす. ◆卒論の内容
◆卒業研究開催場所
◆卒論研究スケジュールできれば9月からの卒論開始を希望するが,本格的な実験などは10月から始める. 9月: プログラミング方法の理解 課題設定の背景理解 10月: HMM についての学習 MDL についての学習 例題タスクのモデル化と評価 11月〜12月: 人間の作業のモデル化とプログラミング 人間の作業データの計測 予稿提出 1月: 作業モデルの評価と改良 2月: 卒論執筆 発表(2/17,18)
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