●授業の名称

東京大学 教養学部 総合科目 F.数理 情報一般
「サービスの設計」


●授業の概要
担当教員 工学部 新井民夫 教授
授業科目名 F.数理 情報一般
講義題目 サービスの設計
講義日時 金曜日5限(駒場) ならびに 土曜日(本郷)13:30~16:45
単位   
場所 駒場 704号講義室 ==>105号館 0523室へ変更
本郷 工学部14号館8階 826号室
==> 工学部14号館
1階 142講義室 へ変更

講義担当教官 木村文彦教授@精密機械工学専攻
青山和浩助教授@環境海洋工学専攻,
大和裕幸教授@新領域創成科学研究科環境学専攻
淺間一教授@人工物工学研究センター
上田完次教授@人工物工学研究センター
鈴木宏正教授@先端科学技術研究センター
TA4名

●授業の概要 ●授業の名称 ●授業の目標・概要 ●授業のキーワード ●受講制限 ●授業計画 ●授業の日程 ●授業の方法 ●成績評価方法 ●連絡先
●理解すべき事項 ●必要とする予備知識 ●教科書・参考書 ●関連講義 ●応用先 ●関連リンク先 ●備考 ●講義のPPT ●レポートの形式 ●レポート課題

駒場「サービス設計コンテスト」の紹介

「サービスの設計コンテスト」
  ~あなたの提案で駒場が変わる!!!

【更新情報】
 Date  Title   Contents
2005年11月19日 駒場祭のデータを別ページに掲載 Report用紙も掲載 http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/SE/Design_of_Service/DoS2005/design_of_service_report.pdf
 2005年10月26日 工学部14号館の部屋変更・時間指定 工学部14号館1階142号講義室,13:30~16:45
 2005年10月23日 工学部14号館の地図提示  http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/maps.htm を参照
 2005年10月23日 青山先生ファイル掲載,宿題掲載  宿題,提出方法を示しました.
 2005年10月12日 E-mail 連絡網設置終了 万一,E-mail連絡を受けていない人がいたら,連絡をください.
  2005年10月12日 部屋の変更 駒場704号室から0523号室へ変更
   2005年10月07日   受講制限の撤廃    
  2005年10月07日 部屋の変更予定(現在未定)
多数の受講希望者から選択  
   
  2005年10月06日   開始 本ホームページ作成  

●授業の目標・概要

本総合科目は物作りの手法を適用して「サービスを設計する」ことを学習する。

いまや製造業製品の多くは、コンテンツ(中身)で競争している。たとえば、携帯電話は機能的利便性で、コピー機は保守契約と消耗品で利益を上げている。すなわち、製造業は「サービスを製品に載せて販売している」と考えることができる。また、日本の就業人口の7割が第3次産業に属することからもわかるように、介護サービス、ソリューション提供サービス、事務代行サービスなどの重要性は年々増加し、かつ、それらのサービスプロバイダにおけるサービス生産の高効率化が求められている。

今後の日本経済は、物質的には環境へ負荷をかけずに(持続性社会の構築)、サービスの質を向上させて我々の生活水準を高めること(Quality of Lifeの向上)を目標とすべきである。しかし、その中心であるサービスの設計方法については、マーケットリサーチの一分野として消費者の声を聞く程度の活動がなされているに過ぎず、まだ、手探りの状況にある。そこで、この科目では、駒場の諸君と「価値あるサービスを如何に作り出すか」を共に学び、駒場祭で開催するコンテストでサービス設計の成果を実証することを目的とする。

サービスは「製品とその利用」からなると考える。すなわち、製品とは「サービスの提供手段すなわちチャネル」であり、そのチャネルを用いて、顧客はコンテンツを消費して、満足を得る。そこで、本科目での学習内容は

(1) サービス設計の概念
(2) 設計の基本的概念と計算機支援
(3) 設計システムにおける表現と意思決定手法
(4) サービス設計用CADシステム(Service Explorer)の利用方法
(5) Service Explorerを用いたサービス設計演習
(6) サービス設計コンテストの実施
からなる。

本科目はマーケットリサーチ,設計学,最適化工学などの分野の知見を元に,情報ツールを用いて総合的に顧客満足度を評価することを扱うので,経済学と工学との両者に興味を持つ学生に適する.


●授業のキーワード

設計,CAD,サービス,物作り,顧客満足度


●受講の制限

理Ⅰ,理Ⅱ,文Ⅱを対象とする.演習があるので20名に受講を制限する.

★[20051007追加] シラバス(冊子)では,「文Ⅰ,文Ⅲ,理Ⅰ,理Ⅱ」と書かれているがこれは間違い.このような間違いがあったので,今年度は科類についての制限を設けない.
受講希望者が80名以上居たので,受講者を絞り込んだ.3名ずつのグループについて,その代表者が受講希望理由を発言し,積極性があるものを選択した.

なお,受講者希望者のなかで,本郷の演習を除いて参加しても単位はでることを約束した.この場合,駒場祭にぜひとも参加してもらいたい.また,受講者の確定は第3週(10月21日)に確定する.


●授業計画

授業は下記の通り行う.

• 本総合科目は講義と集中演習とを組み合わせる。
• 金曜日5限を駒場での講義標準時間とするが、4回分しか行わない。残りは、本郷工学部14号館での土曜日午後の集中演習3回で行う。
・ 駒場祭11月27日(日)に設計コンテストを行う.参加は任意であるが,できるだけ参加してほしい。
• 本科目は代表教員 新井民夫 が主として担当するが、他に3名の協力教官が講義とコンテストを担当する。
・現在提供されているサービスについて、受講生はインターネットなどで調査し,その内容の発表を行う機会がある.
• 演習では4名のTeaching Assistantが指導に当たる。
• 駒場祭においてサービス設計コンテストを実施する.駒場祭期間中なので,参加は任意であるが,出席を希望する。


●授業の日程
回数 月日 場所と時間 担当者 概要 備考(宿題)
第1回 10月7日 駒場講義1(90分) 担当新井 導入、サービス設計の必要性
第2回 10月14日 駒場講義2(90分) 担当木村 設計の基本的概念と計算機支援  
第3回 10月21日 駒場講義3(90分) 担当青山 設計システムにおける表現と意思決定手法  
第4回 10月29日(土) 本郷集中1(180分) 担当新井 サービス設計の理念、Service Explorer  
第5回 11月12日(土) 本郷集中2(180分) 担当新井 事例発表と事例設計  
第6回 11月18日 駒場講義4(90分) 担当大和 個人向けサービス設計  
特別 11月27日(日) 駒場祭コンテスト(任意参加 270分) 担当全員 コンテスト  できるだけ参加すること
第7回 12月10日(土) 本郷集中3(180分) 担当全員 設計成果発表会 3クラス分け  

●第6回(12月10日(土)本郷) では、成果発表会を行う。クラスを3組に分けて、教官を3名が担当する。
・一人10分 発表。10分討論。

駒場祭でのコンテスト実施日が予定していた土曜日から日曜日へ変更になっていることに注意


企画名「精密機械工学専攻新井研究室サービス工学研究グループ」
部屋: 屋内 13号館 1313
時間: 11月27日(日) 部屋の利用可能時間 10時から16時まで

●駒場祭における設計コンテストは次の内容を計画している(計画段階).

• サービスの利用者を「大学構成員」と仮定し、「持続性社会の構築を前提とする快適性・安全性・安心性の改善」をコンテンツ評価の基準とする。具体的なコンテストのレギュレーションは別途定める.
• 大学内で実施される知的競技である。
• サービス調査を予め行っておくことで,コンテスト成果物の質を高める.
• 参加者: 個人参加を基本とする.講義受講者は2名ごとでチームを構成するが,1名でも良い。TAも参加する。会場からの参加も歓迎する予定。
• 時間: 駒場祭 土曜日
日曜日11時開始。コンテスト 13~16時を確保14~15時
• 参加者の作業: 2時間程度の作業。用紙A4で4枚分の設計書に記入する。

     (i) 設計物のポンチ絵、
(ii) 設計したサービスの考え方、
(iii) 設計したサービスへの顧客満足度、
(iv) 設計物の環境、現在の社会、将来の社会への影響と自己評価

を説明する。

• コンテスト方法: 観衆のまえで、提案者が説明する。一人5分説明、5分質問。審査員が採点。


●授業実施内容

回数 月日 場所と時間 担当者 内容 備考
第1回 10月7日 駒場講義1(90分) 担当新井 ガイダンス・受講票回収
受講者選出
サービス工学の概要(PPT)

 
第2回 10月14日 駒場講義2(90分) 担当木村    
第3回 10月21日 駒場講義3(90分) 担当青山    
第4回 10月29日(土) 本郷集中1(180分) 担当新井    
第5回 11月12日(土) 本郷集中2(180分) 担当新井    
第6回 11月18日 駒場講義4(90分) 担当大和    
特別 11月27日(日) 駒場祭コンテスト(任意参加 270分) 担当全員    できるだけ参加すること
第7回 12月10日(土) 本郷集中3(180分) 担当全員    

宿題


●授業の方法


本科目は「サービスを設計」するという抽象的に見える作業を実行する方法を学習する.
このような設計作業は,実は「人のために役立つ」という日常的な行為と同じである.しかし,我々は特段,設計作業を意識して行わなくても,相手の状況を推察して,行動する.しかし,これが製品や組織内での仕組みになると,サービスの送り手と受け手の両者がもつ様々な拘束条件や要求仕様を計算にいれ,もっとも良い解を探さねばならない.
そのためにこの科目では,
(1) 講義による知識の獲得,
(2) Web調査,
(3) 自分の手で設計対象を表現し,評価する演習,
(3) コンテストという場を用いた説得手法の学習,
(4) 学習方法の文書化
を実践することで,設計方法を習得できるようにしている.このような学習方法はPBL(Project Based Learning 問題解決型学習)のひとつである.それ故,本科目を履修する人は,自ら積極的に問題を考え,他の履修者とコミニュケーションをとることが求められる.
本科目は,抽象的な問題を具体的に表現したい人,他人を説得したい人,良い製品の提案をしたい人などに向いている.

本郷における演習:
 サービスの設計手順

 0. 記述するサービスの大まかなカテゴリを決定する

 1. サービスのターゲットを把握、表現する
   ⇒ペルソナ、シナリオ

 2. サービスの全体構造を設計する
   ⇒フロー、スコープ

 3. サービスの実現構造を設計する
   ⇒ビュー

 4. サービスの重要度分析(評価)を行う
   ⇒AHP+Dematel+QFD

 5. 全体を眺めながら、改善設計を行う

上記に加え,成果発表を含める場合には,発表用のテンプレートを配布し,1チーム10-15分にて口頭報告をする.



●成績評価方法

出席点40%,設計成果40%,講義構成への貢献20%で評価する.
13コマ数中7割すなわち9コマ以上の出席を求める.
(本郷での演習受講ができない場合には,駒場祭でのコンテストに参加して,9コマ以上の出席を確保すること)


●連絡先


●理解すべき事項



●必要とする予備知識

特別な知識は要しない.問題解決を使用とする積極性を必要とする.


●教科書・参考書

●教科書 授業中に指示する
●関連参考書
●参考書(演習書)
■参考書1 IMSコンソーシアム,ホロニック生産システム,日本プラントメンテナンス協会
■参考書2 岸 光男,システム工学,共立出版,ISBN4-320-08080-7,定価2900+税


●関連講義



●応用先

問題の解析・設計技術として一般的な応用が効く.
発表の訓練をする機会として貴重である.


●関連リンク先


●講義ノートのリンク先
http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/~arai/lectu/

●教官のリンク先
http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/

●その他のリンク先


●備考

本講義は主として工学部システム創成学科 知能社会システムコース の教員によって実施されている.

  教授 所属コース名 所属専攻名(所属組織名)
新井民夫教授 システム創成学科知能設計コース(C) PSI
将来 精密工学科設置時には移動
精密機械工学専攻
木村文彦教授 システム創成学科知能設計コース(D) PID
将来 精密工学科設置時には移動
精密機械工学専攻
青山和浩助教授 システム創成学科知能設計コース(C) PSI 環境海洋工学専攻
大和裕幸教授 システム創成学科知能設計コース(C) PSI 新領域創成科学研究科環境学専攻
淺間一教授 システム創成学科知能設計コース(C) PSI
将来 精密工学科設置時には移動
精密機械工学専攻 (人工物工学研究センター)
上田完次教授 システム創成学科知能設計コース(C) PSI 精密機械工学専攻 (人工物工学研究センター)


●講義のPPT
講義で使ったPPTファイル
講義で使用したPPTファイルなどは編集不可能な形態(PDFファイルなど)でここに掲載する.ただし,ログイン名(UID)ならびにパスワード(PIN)が必要である.これらはE-mailあるいは講義中に伝える.なお,各教員のホームページに置かれることがあるので注意.
 回数  内容  ファイル  備考
 第1回      -
 第2回 平成17年10月21日 (担当:青山和浩)  設計システムにおける表現と意思決定手法  http://www.msel.t.u-tokyo.ac.jp/class/2005/service/  -
 第3回      -
 第4回      -
 第5回      -
 第6回      -
 第7回      -
 第8回      -
 第9回      -
 第10回      -
 第11回      -
 第12回      -



●レポートの形式



■調査研究 Reportの形式
A4 横書き 左上隅綴じ
1枚目 右上 学生証番号 専攻名 氏名
           提出日 タイトル
【和文】
  1枚目に本文を書いてよい
  文章をMin 2ページ Max 4ページ
  1ページには35~44文字/行 30~40行/ページ
  参考文献,参考資料をMax10ページ追加してよい(できるだけつける)

【英文】
  Main body of the report consists of 2 -- 4 pages.
  You can add refereces and optional information up to 10 pages.
  
●提出方法

■課題 Reportの形式A4 横書き 左上隅綴じ
1枚目 右上 学生証番号 専攻名 氏名
           提出日 タイトル
【和文】
  1枚目に本文を書いてよい
  文章をMin 2ページ Max 4ページ
  1ページには35~44文字/行 30~40行/ページ
  参考文献,参考資料をMax10ページ追加してよい(できるだけつける)

【英文】
  Main body of the report consists of 2 -- 4 pages.
  You can add refereces and optional information up to 10 pages.
  
●提出方法

●レポート課題
 回数 出題者  レポート課題  提出方法 締め切り  備考
 第1回        -
 第2回 平成17年10月21日
 (担当:青山和浩)
出題分
  内容: 講義で紹介した様々な標記方法,モデル化手法,分析手法の中から,自分が興味を持つものを1つ選択し,インターネットなどを利用して下記の内容のレポートを作成すること.

1)特徴,手法を纏める(講義資料,調査した内容を自分の言葉で整理する)
2)どのような利用方法が存在するか(調査に基づいて)
3)「サービスの設計」に対して,どのような利用,活用方法が考えられるか考察する.

提出期限: 第4回 10月29日(土)
・新井先生に渡してください.
・電子データで提出する場合は,青山(aoyama@naoe.t.u-tokyo.ac.jp)まで送付してください.

To: aoyama@nae.t.u-tokyo.ac.jp
Subject: サービスの設計 レポート(学生証暗号,氏名)
10月29日  下記E-mail文章参照のこと
 第3回        -
 第4回        -
 第5回        -
 第6回        -
 第7回        -
 第8回        -


青山和浩先生からのE-mail(1)

平成17年10月21日 担当の 青山和浩 です.

下記URLに 講義資料をアップしたので,DLしてください.
http://www.msel.t.u-tokyo.ac.jp/class/2005/service/

授業科目名:F.数理 情報一般
講義題目:サービスの設計
トピックス:設計システムにおける表現と意思決定手法
平成17年10月21日 (担当:青山和浩)

本講義(10月21日分)の宿題は 以下のようにします.

内容: 講義で紹介した様々な標記方法,モデル化手法,分析手法の中から,自分が興味を持つものを1つ選択し,インターネットなどを利用して下記の内容の
レポートを作成すること.

1)特徴,手法を纏める(講義資料,調査した内容を自分の言葉で整理する)
2)どのような利用方法が存在するか(調査に基づいて)
3)「サービスの設計」に対して,どのような利用,活用方法が考えられるか考
察する.

レポートの形式:A4 横書き 左上隅綴じ (2ページから4ページ)

・講義HP  http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/~arai/lectu/servicecon05/index.htm#lectu-report をよく読んで
・調査した内容のHPのURLも忘れずに記載すること.

提出期限: 第4回 10月29日(土)
・新井先生に渡してください.
・電子データで提出する場合は,青山(aoyama@naoe.t.u-tokyo.ac.jp)まで送付してください.

To: aoyama@nae.t.u-tokyo.ac.jp
Subject: サービスの設計 レポート(学生証暗号,氏名)



●授業の概要 ●授業の名称 ●授業の目標・概要 ●授業のキーワード ●受講制限 ●授業計画 ●授業の日程 ●授業の方法 ●成績評価方法 ●連絡先
●理解すべき事項 ●必要とする予備知識 ●教科書・参考書 ●関連講義 ●応用先 ●関連リンク先 ●備考 ●講義のPPT ●レポートの形式 ●レポート課題

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