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更新日: 2001年08月22日
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LinuxでOpenGLを使おう

ball Mesaって何?

題名にOpenGLとあるのに,いきなりMesaって何だよ!って思ってしまった人,ゴメンナサイ.OpenGLについては,WindowsでOpenGLを使おうのページに書いてあるので,こちらを見て下さい.LinuxではOpenGLが標準で入っておらず,フリーではなさそうなので,無料で3Dグラフィックスを楽しみたいなら,Mesaを用いることをお勧めします.Mesaは,OpenGLに良く似たグラフィックライブラリです.OpenGLと100%互換性があるわけではないようですが,ほとんど問題がないと思います.

ball Mesaのインストール

ここでは,OSをVine Linux 2.1.5と想定しています.Redhat Linux 7.1Jなどでは,フルインストールするとMesaが自動的に入るようです(※).従って,一部のLinuxディストリビューションやインストールの方法によっては,この作業は必要ないと思います.
  1. Mesaのダウンロード
    Mesaのホームページで最新のファイルを取得します.2001年8月15日現在では,Mesa-3.5が最新版です.
    MesaLib-3.5.tar.gzとMesaDemos-3.5.tar.gzをダウンロードしてきます.

  2. ファイルの解凍
    ここで,rootになっておき,ダウンロードしたファイルは/root/Mesa/においてあるとします(インストールする段階でrootになればいいので,ここであえてrootになる必要はありません).
    解凍は,tarコマンドで行います.
    root# tar zxf MesaLib-3.5.tar.gz
    root# tar zxf MesaLib-3.5.tar.gz
    Mesa-3.5というディレクトリができ,そのなかにたくさんファイルが入ります.

  3. コンパイル
    Mesaのディレクトリに移って,コンパイルします.
    root# cd Mesa-3.5
    root# CFLAGS="-O2" ./configure
    root# make
    CFLAGS="-O2"と書くのは最適化をしているということのようです.書かなくても良いですし,あまり気にしないで下さい.これらの作業は,手持ちのSHARP Mebius PC-PJ120H(Pentium-III 600)で5分程度かかりました.

  4. インストール
    /usr/local/lib/ や /usr/local/include/ などにファイルが入ります.
    root# make install
    この作業は,数分かかりました.
以上で,Mesaのインストールが終了します.あとは,/root/Mesa/ のファイルをすべて消しても大丈夫です.

ball 環境変数の設定

環境変数を設定します.
bashの場合は,下のようにコマンドを打ってからコンパイル・プログラム実行をするか,下のコマンドを .bashrc などに直接書き込みます.
root# export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib/:$LD_LIBRARY_PATH
tcshの場合には,下のようにコマンドを打ってからコンパイル・プログラム実行をするか,下のコマンドを .cshrc などに直接書き込みます.
root# setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/lib/
もちろん,rootでなくても普通のユーザでも実行できますので,それぞれ個人の .bashrc や .cshrc を書き換えて下さい.

ball プログラムの作成

コンパイル時に,
-lglut -lGLU -lGL
を付ければ良いだけです.
Xウインドウを用いたプログラミングを行うときも,これと似た感じのオプションを付けますよね?例えば,
-L/usr/X11R6/lib/ -lX11
とか.これと同じ感覚で付けてみてください.
以上で,Linux上でも3Dグラフィックスが楽しめるようになります.

ball RPMパッケージを用いたMesaのインストール

Vine Linux 2.1.5にMesaをインストールしてから気付いたのですが,Vine Plus版にもMesaのPRMパッケージが入っていました.
(Vine Plusは,Vine Linuxのホームページからダウンロードできます)
下記は,Vine Linux 2.1CRに付いているVine PlusのCDを用いたインストール方法です.
まず,Vine PlusのCDをマウントし,RPMパッケージがある場所に移動します(例えば,/mnt/cdrom/RPMS/i386/).
次に,rpmコマンドを用いて,Mesaをインストールします.
root# rpm -ivh Mesa-common-3.2.1-0vl1.i386.rpm Mesa-common-devel-3.2.1-0vl1.i386.rpm Mesa-devel-3.2.1-0vl1.i386.rpm Mesa-3.2.1-0vl1.i386.rpm Mesa-demos-3.2.1-0vl1.i386.rpm
RPMパッケージを用いてインストールすると,環境変数の書き換えは不要のようです(多分).

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